WBS・タスク・文書・成果物・製品情報をプロジェクトにつなぎ、計画から実行まで一元管理
製造業やエンジニアリング企業のプロジェクトは、工程表だけでは前に進みません。何を作るのか、どの成果物がどこまで完成したのか、どの情報に基づいて判断したのか。こうした技術情報とプロジェクトを結び付けないと、進捗は見えても、仕事の実態は見えません。
CONTACT Elements Project Managementは、WBS(作業分解構成)を軸に、タスク・スケジュール・文書・図面・CADモデル・製品情報・成果物・ワークフローを関連付け、計画と実行を一つの情報基盤で管理するソリューションです。日程を管理するだけのプロジェクト管理ツールではなく、製品・設備・船舶などの技術情報や成果物を管理しながら進めるプロジェクトに適しています。
製造業のプロジェクト管理では「進捗」だけを管理しても足りない
製造業・エンジニアリング企業のプロジェクトでは、必要な情報が複数の場所に分かれていることがあります。
- 工程表はExcelやプロジェクト管理ツール
- 図面はCAD/PDM
- BOMはPLMやERP
- 仕様書や議事録はファイルサーバーやSharePoint
- 課題管理はExcel
- 判断の経緯はメールやチャット
それぞれのツールは、それぞれの目的では正しく機能しています。問題は、プロジェクトの全体像を確認しようとしたときに、担当者が複数のシステムを行き来し、情報を突き合わせる作業が発生することです。
例えば、こんな確認に時間がかかっていないでしょうか。
- この図面は、どの工程の成果物なのか
- この課題は、どのマイルストーンに影響するのか
- この仕様変更は、誰の承認を経て、どの文書に反映されたのか
プロジェクトに必要なのは、「いつまでに何をするか」の管理だけではありません。「何を作るのか」「どの成果物が完成したのか」「どの情報に基づいて判断したのか」まで、プロジェクトと結び付けておく必要があります。
この結び付きがなければ、進捗報告が「タスクが完了したかどうか」の確認に留まり、成果物の実態や判断の根拠を追いにくくなります。手戻りや確認漏れ、プロジェクト終盤での資料整理といった問題にもつながります。
CONTACT Elementsのプロジェクト管理とは
CONTACT Elements Project Managementは、プロジェクト構造(WBS)を、技術情報・成果物・業務プロセスをつなぐ「背骨」として利用するプロジェクト管理です。
一般的なプロジェクト管理では、プロジェクト → WBS → タスクという関係を中心に管理します。CONTACT Elementsでは、そのWBSやタスクに対して、実際に作成・承認される文書、図面、CADモデル、製品情報、成果物などを関連付けます。
計画のための情報と、ものづくりのための情報を、同じ情報基盤の上で扱えることが大きな特徴です。
WBS・マイルストーン・スケジュール
プロジェクトを階層化し、工程・マイルストーン・進捗を管理します。プロジェクトの全体構造を定義し、担当する役割やタスク、プロセス、スケジュールへ展開することで、大規模・長期プロジェクトでも全体工程と個別作業の関係を把握しやすくします。
タスク・Open Point・チェックリスト
計画を現場の具体的な作業へ落とし込みます。細かな作業や未解決事項をタスクの文脈で管理することで、WBSを必要以上に細分化せず、現場で発生する課題もプロジェクトとの関係を保ったまま扱えます。
文書・図面・CADモデル・成果物
タスクやWBSと、実際に作成・承認される成果物を関連付けます。チェックリスト、図面、CADモデルなどの作業対象をプロジェクトの文脈から参照できるため、工程表と成果物を別々に管理する状態を減らすことができます。
ワークフロー・承認
レビューや承認をプロジェクトのプロセスと関連付けて管理します。チェックリストやマイルストーンと成果物を結び付けることで、「タスクを完了したか」だけではなく、「必要な成果物やレビューが完了しているか」という観点でプロジェクトを管理できます。
ダッシュボード・KPI
プロジェクトダッシュボードや複数プロジェクトのビューを利用して、個々のプロジェクトからポートフォリオ全体まで状況を把握します。進捗や指標を共通の情報基盤から確認することで、報告のために個別データを集計する負担を抑え、問題の早期把握につなげます。
リソース・コスト
必要に応じて、予算・コスト計画と実績の比較や、リソースの状況もプロジェクト管理に組み込めます。進捗だけでなく、コストやリソースを含めてプロジェクトを評価することで、より根拠のある判断につなげます。
計画と実行を分断しない
プロジェクトマネージャーが作成するWBSや計画と、現場担当者が行う作業を、別々の世界に分離しないことが重要です。
上位:プロジェクトの計画
WBS・工程・マイルストーン・チェックリスト・ガントチャートなどを利用し、プロジェクト全体の枠組みと計画の前提を整理します。
現場:日々の実行
担当者は、自分に割り当てられたタスクを確認し、実際の作業を進めます。
計画と成果物を接続
タスクから必要な文書・図面・CADモデル・関連情報へアクセスし、作業結果をプロジェクトの進捗と結び付けます。
つまり、トップダウンの計画と現場の実行が、同じデータを介して往復します。計画と現場の実態をつなぎ、現場の状況をマネジメントへ反映しやすい状態をつくります。
プロジェクトと文書・成果物を一体で管理
製造業・エンジニアリング業務では、プロジェクトの成果は単なる「タスクの完了」ではなく、具体的な成果物として残ります。
- 図面
- 仕様書
- 設計書
- チェックリスト
- 試験結果
- 承認文書
- 顧客提出資料
CONTACT Elementsでは、こうした成果物をWBSやタスクと関連付けて管理します。
「プロジェクトが終わってから資料を集めて整理する」のではなく、プロジェクトを遂行すること自体が、成果物と履歴の蓄積になる。
誰が、いつ、どのタスクの一部として、どの成果物を作り、どの承認を経たのかを、プロジェクトの文脈とともに残すことができます。
こうして蓄積された情報は、プロジェクト中の進捗確認だけでなく、引渡しやその後の保守、類似案件での情報再利用などにも活用できます。
個別受注・プラント・造船のような長期プロジェクトにも
日程管理だけではプロジェクトを管理できない業務ほど、プロジェクトと製品情報・成果物を関連付ける考え方が重要になります。
個別受注型製造
案件ごとに仕様・設計・調達・製造内容が異なる企業では、案件ごとに異なる製品情報・文書・タスクを整理する必要があります。標準品のように「同じものを繰り返し作る」という前提だけでは管理できないため、案件単位で技術情報とタスクを束ねて管理することが重要になります。
プラント・設備エンジニアリング
プラントや設備エンジニアリングのプロジェクトでは、長期間にわたり、設計・調達・製造・据付・試運転などの工程が続き、多数の文書、部門、協力会社が関係します。
単純なタスク管理だけでなく、誰がどの成果物を担当し、どの承認を経たのかを、技術情報やプロジェクトの文脈とともに把握することが重要です。
造船
造船では、船全体を多数の区画・システム・機器・設計情報へ分解しながらプロジェクトを進めます。それぞれに、要求・仕様・文書・CADモデル・プロジェクトタスク・成果物を関連付ける考え方が必要になります。
CONTACT Elements Project Managementは造船専用の製品ではありませんが、対象を複数の構造へ分解し、それぞれの技術情報・成果物・タスクを関連付けながら進める複雑なプロジェクト型産業に適用を検討できます。
プロジェクト管理とPLMをつなぐ
一般的なプロジェクト管理では、プロジェクト → WBS → タスクまでを中心に管理するケースがあります。CONTACT Elementsでは、さらに次のような製品・技術情報を関連付けて管理できます。
- BOM・製品構造
- CAD
- 文書
- 要求
- 設計変更
- 成果物
つまり、「プロジェクトを管理する」だけでなく、そのプロジェクトで作られる製品・設備・成果物まで一緒に管理することができます。
単体のタスク管理では、タスクと製品情報が別々に存在することがあります。CONTACT Elementsでは、プロジェクト、タスク、成果物、製品構造を関連付けることで、「どの作業が、どの製品・成果物に関係しているのか」を把握しやすくします。
PLM・BOM管理について詳しく知りたい方へ
ウォーターフォールとアジャイルを組み合わせる
プロジェクト全体をウォーターフォールで進めるか、アジャイルで進めるかを二者択一で考える必要はありません。CONTACT Elementsでは、プロジェクトの特性に応じて、全体計画と現場の柔軟なタスク管理を組み合わせることができます。
- 全体計画:WBS・マイルストーン・チェックリスト・ガントチャートなどで、プロジェクトの枠組みと計画の前提を管理
- チームの日常業務:タスク・タスクボード・Activity Streamなどで、日々の作業と情報共有を支援
- 組み合わせ:プロジェクトの特性に応じて、全体計画と現場での進め方を組み合わせる
重要なのは、上位の計画を維持しながら、現場が実態に合わせて作業を進め、その結果を同じ情報基盤へ戻せることです。
複数プロジェクトを横断して把握
単一のプロジェクトだけでなく、複数案件を並行して進める企業では、プロジェクト横断で状況を把握することも重要です。
- マルチプロジェクト管理・プログラム管理
- プロジェクト横断のマイルストーン
- リソース
- コスト
- KPI
- 進捗
- 遅延やリスク
複数のプロジェクトを同じ情報基盤で扱うことで、個別案件の進捗だけでなく、全体としてどこに負荷や遅れが集中しているかを把握しやすくなります。
既存システムを残しながら段階的に導入
CONTACT Elementsの導入は、Excel、CAD、ERPなど既存の仕組みをすべて一度に置き換えることを前提とするものではありません。
既存の業務・システム・データを活かしながら、現在の課題に応じて必要な領域から適用し、段階的に範囲を広げることができます。
例えば、次のような段階導入が考えられます。
文書管理 → プロジェクト管理 → 製品情報管理 → BOM管理 → 設計変更管理
CONTACT Elementsはモジュール型のプラットフォームです。既存のIT環境との連携も含め、どの領域から開始するかを業務課題に応じて検討します。
CONTACT Elementsの基盤については、CONTACT Elements統合プラットフォームをご覧ください。クラウドから段階的にPLMを導入したい場合は、CIM Database Cloudもご覧いただけます。
AI時代のプロジェクト管理
AIをプロジェクト管理に活用するためにも、その前提となるタスク・文書・製品情報・成果物・担当者・プロセス・履歴などが整理され、相互に関連付いていることが重要です。
分断された情報をAIへ与えるだけでは、業務上の文脈を十分に理解させることは難しくなります。プロジェクト・製品・成果物の関係を構造化しておくことは、将来的なAI活用を考えるうえでも重要な情報基盤になります。
CONTACT Softwareが進めるAI活用や今後のPLMの方向性については、AIエージェント時代のPLMとは、およびCONTACT Open World 2026現地レポートをご覧ください。
CONTACT Elements Project Managementが向いている企業
次のような企業では、プロジェクトと製品情報・成果物を関連付ける考え方との親和性が高いと考えられます。
個別受注型・ETO型製造業
案件ごとに仕様が異なり、案件単位で製品情報とタスクを束ねて管理する必要がある企業。
プラント・設備エンジニアリング企業
長期・多部門・多数の成果物が関係し、タスク管理だけでは技術情報や成果物との関係を追いにくい企業。
造船などの大型プロジェクト型産業
対象を多数の区画・システム・機器等へ分解し、それぞれに成果物と技術情報を関連付けながらプロジェクトを進める企業。
製品開発期間が長い企業
担当者の交代や長期間のプロジェクトでも、判断の経緯と成果物の履歴を残していく必要がある企業。
多数の部門・拠点・協力会社が関与する企業
プロジェクトの共通情報基盤を整え、役割に応じて必要な情報を参照できるようにしたい企業。
WBSと図面・文書・BOMが分断している企業
プロジェクトの計画と、実際の成果物・製品情報を関連付けて管理したい企業。
Excelによる工程・課題管理が複雑化している企業
案件やプロジェクトの増加に伴い、工程・課題・成果物の関係を構造化して管理したい企業。
プロジェクト管理とPLMをつなぎたい企業
プロジェクト管理を製品ライフサイクル全体の情報と関連付けたい企業。
GBSによる導入支援
GBSは、CONTACT Elementsを導入するだけではなく、何をプロジェクトとして管理し、WBS・成果物・文書・製品情報・既存システムをどう関連付けるかを整理するところから支援します。
プロジェクト管理では、ツールの機能だけでなく、管理対象と情報のつなぎ方を実際の業務に合わせて設計することが重要です。GBSでは、業務とシステムの両面から導入を支援します。
- 現状業務整理
- 適用範囲の検討
- PoC
- データ構造設計
- WBS設計
- 文書・成果物管理設計
- 既存システム連携
- 段階導入
- 運用・定着支援
よくある質問
一般的なプロジェクト管理ツールとの違いは何ですか?
一般的なプロジェクト管理では、プロジェクト・WBS・タスクを中心に管理します。CONTACT Elementsでは、そこにBOM・製品構造・CAD・文書・要求・設計変更・成果物などの製品・技術情報を関連付けられます。「プロジェクトを管理する」だけでなく、「そのプロジェクトで作られる製品・設備・成果物」をプロジェクトと結び付けて管理できる点が特徴です。
PLMを導入していなくても利用できますか?
CONTACT Elementsはモジュール型のプラットフォームです。全社的なPLM導入を最初から前提とせず、プロジェクト管理や文書管理など、現在の課題に合わせた領域から適用範囲を広げる進め方も検討できます。既存業務やシステムの状況を確認したうえで、どこから始めるかを整理します。
既存のExcelやプロジェクト管理ツールから移行できますか?
移行方法や移行範囲は、現在使用しているデータの構造や運用方法によって異なります。現状を確認したうえで、一括移行だけでなく、必要に応じて段階移行や並行運用も含めた現実的な進め方を検討します。
CAD・ERPなどの既存システムと連携できますか?
CONTACT Elementsは、既存のIT環境と連携しながら利用することを想定したプラットフォームです。ただし、具体的な製品・バージョン・連携対象データによって方式が異なるため、対象システムと要件を確認したうえで連携方法を検討します。
プラントや造船などの個別受注型プロジェクトにも利用できますか?
長期・多部門・多数の成果物を扱うプロジェクトでは、案件ごとの製品情報・文書・タスクをWBSと関連付ける考え方を活用できます。CONTACT Elements Project Managementは造船やプラント専用製品ではありませんので、対象業務の構造や管理対象を確認したうえで適用範囲を検討します。
自社のプロジェクト管理に適用できるか、ご相談ください
CONTACT Elements Project Managementの適用可能性を相談する
次のようなご相談を承ります。
- 自社の業務にCONTACT Elementsが合うか確認したい
- 現在のCAD・PDM・ERP・Excel等と共存できるか相談したい
- プロジェクト管理とPLMをどこからつなげればよいか整理したい
- PoCや段階導入の進め方を相談したい
現状の業務・データ・システムを伺ったうえで、適用範囲と進め方を整理します。
