企業の業務データは、テキストや数値だけではありません。図面、製品写真、検査画像、設備写真、作業映像、PDF内の図表、操作動画、研修動画など、「見なければ分からない情報」も多く存在します。
VLM(Vision Language Model)を活用すると、画像や映像と自然言語を組み合わせて内容を理解し、説明、検索、要約、比較、問い合わせ対応などへ利用できる可能性があります。
GBSは、VLMそのものを導入することを目的にせず、現在保有している画像・映像・文書と、PLM、IoT、情報共有基盤、Web、社内ナレッジなどの既存データを組み合わせ、実際の業務でどのように活用できるかを検証します。
このようなお悩みはありませんか
- 図面や仕様書の中にある図表・注記をAIから活用したい
- 製品写真や部品画像とBOM・製品情報を関連付けて検索したい
- 検査画像や不具合写真が大量にあり、人が一枚ずつ確認している
- 作業映像や設備映像を検索・要約できるようにしたい
- PDF内の画像や表まで含めて社内ナレッジ検索を高度化したい
- 研修動画や操作動画の中から必要な場面を探すのに時間がかかる
- 画像・映像AIに興味はあるが、自社データでどの程度使えるのかわからない
- 従来の画像認識とVLMの違いがわからない
- クラウドへ画像・映像を送信できないため、利用方法に悩んでいる
- PoCでは認識できても、業務で必要な精度や処理時間を満たせるか不安がある
VLMが自社業務に使えるか、適用可能性の確認からご相談いただけます
実際に利用している図面、画像、映像、PDFなどから小規模な評価データを用意し、業務に必要な精度、処理時間、安全性、運用負荷、利用コストなどを確認します。
テキストだけでは見えなかった情報を、AI活用の対象へ
これまでの生成AI活用では、文章、表、データベースなど、文字や構造化データを中心に利用するケースが多くありました。
しかし実際の企業業務では、画像や映像の中に重要な情報が含まれています。
製造業・PLM
- 図面の形状・注記・表
- 製品写真・部品写真
- 検査画像・不具合写真
- 設備写真・保全写真
- 作業映像
文書・社内ナレッジ
- PDF内の図表
- 画面キャプチャ
- 業務マニュアルの画像
- プレゼンテーション資料
- 研修・操作動画
Web・コンテンツ
- 製品画像
- Webページ内の図
- 製品紹介動画
- 操作説明動画
- イベント・セミナー映像
VLMを利用することで、これまで人が目で確認していた情報を、AIエージェントが参照・検索・整理できる可能性が広がります。
VLMとは ― 画像・映像と言葉を組み合わせて理解するAI
VLM(Vision Language Model)は、画像や映像などの視覚情報と、自然言語を組み合わせて処理するAIモデルです。
画像に何が写っているかを説明するだけでなく、「この画像のどこが異常か」「この2枚は何が違うか」「この動画では何が起きているか」といった自然言語による問い合わせへ対応できるモデルもあります。
VLMで検討できる主な処理
- 画像内容の説明・要約
- 画像に関する自然言語での質問回答
- 複数画像の比較
- 文書内の図表・画像を含む内容理解
- 動画内容の要約
- 特定の場面や出来事の検索
- 画像・映像内容の分類
- 画像情報とテキストデータの関連付け
従来の画像認識では、あらかじめ決めた対象を検出・分類するために専用モデルを用意する方法が中心でした。VLMは、自然言語による指示を利用しながら、より柔軟に画像・映像を扱える点が特徴です。
一方で、特定の対象を高精度かつ高速に大量判定する業務では、従来型の画像認識や専用モデルの方が適している場合もあります。
VLMと従来の画像認識は、どちらか一方を選ぶものではありません
VLMが登場したからといって、従来のコンピュータービジョンやOCRが不要になるわけではありません。
従来型の画像認識が向いているケース
- 特定の対象を大量・高速に検出する
- 決められた分類を安定して行う
- 同じ条件の画像を継続的に処理する
- リアルタイム性が重要である
- 判定基準が明確である
VLMを検討しやすいケース
- 画像の内容を自然言語で問い合わせたい
- 画像と文書・業務データを組み合わせたい
- 複数種類の画像・文書を横断して扱いたい
- 画像の説明や比較など柔軟な処理を行いたい
- 動画内容を検索・要約したい
GBSでは、「VLMだから新しい」という理由で採用するのではなく、対象業務、求める精度、処理量、応答速度、利用コストなどから適切な方法を検討します。
製造業・PLMでは、画像・映像と製品情報を組み合わせる
GBSがVLM活用で特に重視するのが、製造業・PLMとの組み合わせです。
製造業では、BOMや品目情報などの構造化データだけでなく、図面、仕様書、製品写真、検査画像、不具合写真、作業映像など、多様な視覚情報が業務で利用されています。
これらを単独でAIへ入力するだけでなく、PLMや既存データベースにある製品情報と関連付けることで、より業務に近いAI活用を検討できます。
図面・仕様書
図面や仕様書に含まれる図表、注記、記号、テキストなどをAIから利用し、必要な情報の検索・整理・問い合わせ対応へ活用できるか検証します。
製品写真・部品画像
製品や部品の画像と、品目番号、BOM、仕様、関連文書などを結び付け、画像を起点とした情報検索や問い合わせへ活用できるか検討します。
検査画像・不具合写真
過去の検査画像や不具合写真を、品質情報や対応履歴と組み合わせ、類似事例の検索、情報整理、説明支援などへ活用できるか検証します。
作業映像
作業映像の内容を要約したり、特定の工程や出来事を検索したりすることで、教育、作業確認、技術継承などへの活用を検討します。
設備映像・保全情報
設備写真や映像を、保全履歴、設備情報、IoTデータなどと組み合わせ、現場確認や保全業務を支援できるか検討します。
「図面を読める」「外観検査を自動化できる」と最初から決めつけません
図面の種類、解像度、専門記号、画像条件、必要な判定精度、見落としが許容される範囲などによって、VLMの適用可能性は大きく異なります。GBSでは、実際のデータを使って小規模に検証し、業務で利用できるかを判断します。
職人技・手作業を、映像とセンサーデータから分析する
溶接、組立、研磨、塗装、検査など、人の技能に依存する作業では、完成品の結果だけでなく、「どのように作業したか」というプロセスそのものに重要な情報があります。
VLMを活用することで、作業映像から工程、姿勢、手順、動作の違いなどを読み取り、熟練者と経験の浅い作業者の違いや、作業時間、手戻りにつながる可能性のある動作などを分析できるか検証できます。
例えば、溶接作業を映像から分析する
- 作業工程ごとの所要時間を確認する
- 熟練者と他の作業者の動作・手順の違いを比較する
- 作業の中断・やり直しが発生している箇所を探す
- 特定工程や動作が行われた映像を検索する
- 作業内容を時系列で要約する
- 教育用に特徴的な作業シーンを抽出する
ただし、映像だけですべての作業状態を把握できるとは限りません。カメラから見えない身体の動き、力のかけ方、工具の角度、振動、温度など、映像では捉えにくい情報が重要になる場合があります。
映像だけで足りない場合は、センサーデータと組み合わせる
必要に応じて、作業者が装着するウェアラブル機器や作業服に組み込んだセンサー、工具・設備側のセンサーなどから取得したデータを、映像情報と組み合わせて分析する方法も考えられます。
組み合わせを検討できるデータの例
- 身体や腕の動き・加速度
- 姿勢・動作の変化
- 工具の動き・振動
- 設備・機器の稼働データ
- 温度・圧力などの作業条件
- 作業開始・終了などの時刻情報
- 品質結果・検査結果
映像だけを見るのではなく、複数のセンサーデータを時刻情報で関連付けることで、「何をしていたか」と「そのときどのような状態だったか」をより多面的に分析できます。
CONTACT Elements for IoTへデータを集約し、作業プロセス全体を分析
センサーや設備から取得したデータは、CONTACT Elements for IoTのようなIoT基盤へ集約し、機械・設備・工程などの情報と関連付けて管理する構成を検討できます。
例えば、作業映像から得られた情報、ウェアラブルセンサーのデータ、設備の稼働データ、作業実績、品質結果などを関連付けることで、作業時間だけでは見えにくかった工程上の違いや、品質・生産性との関係を分析するためのデータ基盤へつなげることができます。
映像・IoTデータを組み合わせた分析イメージ
作業映像
+
ウェアラブル・工具・設備センサー
↓
VLM・AIによる映像解析
+
CONTACT Elements for IoTによるIoTデータ管理・分析
↓
作業時間・動作・設備状態・品質結果などを関連付ける
↓
作業改善・技能継承・教育・品質向上への活用を検討
重要なのは、熟練者の動きを単純に数値化することではありません。どのデータが品質や作業効率と関係しているのかを仮説として整理し、映像・センサー・作業実績・品質結果を組み合わせながら検証することです。
映像AIとIoTを組み合わせた製造現場の分析について
VLMによる映像解析だけでなく、設備・工具・ウェアラブルなどから取得するIoTデータを組み合わせ、CONTACT Elements for IoTを活用したデータ収集・分析基盤まで含めて検討できます。
映像だけで十分か、追加センサーが必要か、どのデータを取得すべきかについても、対象業務と評価したい指標から整理します。
VLMとPLM・IoT・既存システムをつなぐ
画像や映像をAIで理解できても、それだけでは企業業務として十分ではありません。
画像に写っている製品は何か、その部品のBOMは何か、過去にどのような不具合があったか、設備の保全履歴はどうなっているか、といった情報は既存システム側に存在します。
VLM活用のイメージ
画像・映像・図面・PDF
↓
VLM・マルチモーダルAI
↓
AIエージェント
↓
MCP・API・各種接続方式
↓
PLM・IoT・ERP・CRM・情報共有基盤・データベース
GBSでは、VLM単体の認識性能だけでなく、画像・映像から得られた情報を既存の業務データとどう結び付けるかまで含めて設計します。
AIと既存システムの接続について
MCP、API、Oracle Databaseなどの既存データベース、スクラッチシステム、レガシーシステムとの連携については、専門ページで詳しくご紹介しています。
文書・社内ナレッジも、「文字だけ」から「見た目を含む情報」へ
社内に蓄積されたPDF、マニュアル、プレゼンテーション資料などには、本文だけでなく、図、表、フロー図、画面キャプチャ、写真などが含まれています。
テキスト抽出だけでは、こうした情報の意味を十分に利用できない場合があります。
文書・ナレッジで検討できる活用
- PDF内の図表を含めた問い合わせ対応
- 画面キャプチャを含む操作マニュアルの検索
- 製品画像を起点とした関連文書の検索
- プレゼンテーション資料内の図を含む情報検索
- 紙資料・スキャン文書の内容整理
- 画像とテキストを横断した社内ナレッジ検索
ただし、文書の正本、版、アクセス権、更新ルールなどはVLMだけでは解決できません。AIへ渡す情報基盤そのものを整理することも重要です。
動画は、「全部をそのままAIへ渡す」だけではありません
動画は、静止画よりもデータ量が大きく、長時間の映像をそのままAIへ処理させると、処理時間や利用コストが増える可能性があります。
そのため、動画AIでは「どの映像を、どの粒度で、いつ解析するか」を設計することが重要です。
動画処理で検討するポイント
- 動画全体を解析する必要があるか
- 一定間隔でフレームを抽出すればよいか
- 特定イベントが発生した部分だけ解析できないか
- 映像を時間単位・工程単位に分割するか
- 音声・字幕・センサーデータも組み合わせるか
- 解析結果を検索用のメタデータとして保存するか
- 再解析が必要な場合、元映像をどのように管理するか
- 処理時間やAI利用コストの上限をどう設定するか
VLMの性能だけでなく、動画をどのように分割・検索・保存・再利用するかまで含めて設計することで、業務で継続しやすい仕組みになります。
VSS・動画検索/要約は、映像を「探せる業務データ」に変える
長時間の映像を人が最初から最後まで確認することは、大きな負担になります。
VLMなどを利用して映像の内容を言語化し、時間情報とともに保存することで、「いつ、何が起きたか」を自然言語で検索したり、特定期間の内容を要約したりする仕組みを検討できます。
動画検索・要約で想定される活用
- 作業映像から特定工程を探す
- 設備映像から特定の事象が発生した時間帯を探す
- 研修動画から質問に関連する場面を探す
- 長時間の映像を時系列で要約する
- 映像内容と保全記録・作業記録を関連付ける
- 過去映像から類似する場面を探す
映像を単に保存しておくのではなく、必要なときに検索・再利用できる情報へ変えることで、教育、技術継承、保全、業務確認などへの活用可能性が広がります。
画像・映像AIでは、「何をもって正しいか」を先に決める
VLMのPoCでは、数枚の画像について自然な説明が生成できただけで「使える」と判断しないことが重要です。
実際の業務では、何を正解とするのか、どの間違いが許容できないのか、どこまでAIへ任せるのかを明確にする必要があります。
VLMの評価で整理すること
- AIに何を読み取ってほしいのか
- 正解となるデータをどう用意するか
- 見落としと誤検知のどちらを重く扱うか
- どの項目が正しければ業務を完了とみなすか
- 回答が不確かな場合にどう扱うか
- 人が必ず確認すべきケースは何か
- 画像条件が変わった場合にも利用できるか
- 新しいデータが増えた際に再評価する方法はあるか
特に製造・品質関連では、見落としや誤判定の影響が大きい業務があります。そのためGBSでは、AIの出力を人が確認する運用、対象業務を限定する方法、従来の画像認識と組み合わせる方法なども含めて検討します。
VLMのPoCでは、精度だけでなく業務全体を評価する
VLMを業務へ導入できるかどうかは、認識精度だけでは判断できません。
- 必要な情報を正しく読み取れるか
- 見落とし・誤検知がどの程度発生するか
- 画像条件や画質によって結果が変わらないか
- 図面・画像・動画の種類が変わっても利用できるか
- 業務上必要な処理時間を満たせるか
- 大量データを処理した場合の利用コストは適切か
- 人による確認がどの程度必要か
- 既存システムと必要な情報を関連付けられるか
- アクセス権や機密情報を適切に管理できるか
- モデルを変更した際に再評価できるか
GBSでは、実際の業務データを使った小規模な評価から始め、「技術的に認識できるか」ではなく「業務で継続利用できるか」を確認します。
画像や映像を数十件程度から評価するところから始めることもできます
すべての画像・映像を最初からAIへ投入するのではなく、対象業務と評価項目を決め、小規模なデータセットで適用可能性を確認します。
クラウドだけでなく、専用環境・プライベートAIも含めて検討する
画像や映像には、製品情報、設計情報、製造現場、設備、人物など、企業外へ送信しにくい情報が含まれる場合があります。
そのためVLM導入では、モデルの性能だけでなく、どこでAIを実行するかも重要です。
実行環境として検討する選択肢
- 法人向けクラウドAIサービス
- クラウド上の専用環境
- プライベートAI環境
- オンプレミスを含む構成
- 商用モデル・オープンモデル
- 用途ごとに複数モデルを使い分ける構成
必要なセキュリティ、処理量、応答速度、利用コスト、既存インフラなどを整理し、必要に応じてパートナーとの連携も含めて実現方法を検討します。
画像・映像AIを本番業務で利用する際の実行制御について
VLMやVSSを既存システムやAIエージェントと組み合わせる場合は、画像・映像へのアクセス権、利用できるツール、外部サービスへの送信、実行量、ログ、異常時の停止なども考慮する必要があります。
AIエージェントの権限・承認・ログ・停止などの実行制御については、AIハーネス・実行制御ページで詳しくご紹介しています。
GBSのVLM・画像/映像AI活用支援の進め方
1.対象業務を整理する
まず、画像・映像を使って現在どのような業務を行っているか、どこに時間がかかっているか、AIを利用することで何を改善したいかを整理します。
2.対象データを確認する
図面、画像、映像、PDFなどの種類、件数、画質、保存場所、アクセス権、正解データの有無などを確認します。
3.VLMを利用する意味があるかを整理する
VLM、従来型画像認識、OCR、既存システム機能などを比較し、対象業務に適した方法を検討します。
4.業務上の正解・完了条件を決める
何が正しく読み取れればよいか、どの見落としが許容できないか、どの状態をもって処理完了とするか、人が確認する条件は何かを明確にします。
5.小規模なPoCを行う
実際のデータを使って、認識精度、見落とし、誤検知、処理時間、利用コスト、運用負荷などを確認します。
6.既存システムとの連携を設計する
PLM、IoT、情報共有基盤、データベースなどと関連付け、VLMの結果を実際の業務で利用する方法を整理します。
7.本番運用・継続評価へつなげる
アクセス権、ログ、人による確認、モデル変更時の再評価、データ追加時の評価方法などを整理し、継続的に利用できる仕組みを検討します。
GBSがVLM・画像/映像AI活用で重視すること
VLMありきで考えない
従来型画像認識、OCR、既存システム機能なども含め、対象業務に適した方法を選びます。
実際の業務データで確認する
一般的なデモではなく、自社の図面、画像、映像、PDFなどを使って適用可能性を検証します。
画像・映像だけで終わらせない
PLM、IoT、文書管理、データベースなどの既存データと組み合わせ、実際の業務プロセスへつなげます。
客観的な評価基準を決める
「なんとなく読めた」ではなく、正解データ、見落とし、誤検知、完了条件などを明確にして評価します。
人による確認を設計に入れる
誤判定の影響が大きい業務では、AIだけで処理を完結させず、人による確認・承認を含めて設計します。
本番運用のコストまで考える
高解像度画像や長時間動画は処理量が大きくなるため、対象データ、処理頻度、モデル、実行環境を含めて利用コストを検討します。
AIエージェントと組み合わせ、画像・映像を業務の判断材料へ
VLMは、画像や映像を理解するための技術です。それだけで業務全体が自動化されるわけではありません。
実際には、画像や映像から情報を取得し、既存システムのデータを参照し、必要な判断や処理を行い、人へ確認を求めるといったAIエージェントの業務設計と組み合わせる必要があります。
AIエージェントの業務設計について
AIと人の役割、業務の完了条件、プロンプトエンジニアリング、ループエンジニアリング、AIハーネス、PoC・本番運用については、AIエージェント導入・業務自動化支援ページで詳しくご紹介しています。
よくある質問
VLMとは何ですか?
VLM(Vision Language Model)は、画像や映像などの視覚情報と自然言語を組み合わせて処理するAIモデルです。画像内容の説明、質問回答、画像比較、動画要約などへの活用を検討できます。
ただし、業務への適用可否は対象データや必要な精度によって異なるため、実際のデータを使った評価が重要です。
VLMと従来の画像認識は何が違いますか?
従来の画像認識は、特定の対象の検出・分類など、目的を絞って利用するケースが多くあります。VLMは、自然言語による指示を使いながら、画像の説明、比較、質問回答など柔軟な処理を行える点が特徴です。
大量・高速・高精度な特定判定では従来型画像認識が適している場合もあり、業務によって使い分けます。
図面をVLMで正確に読み取れますか?
図面の種類、解像度、記号、レイアウト、必要な読み取り項目などによって結果は異なります。そのため、最初から「正確に読み取れる」とは判断しません。
実際の図面を使って、必要な情報をどの程度取得できるか、誤読・見落としがどこで発生するかを小規模に検証します。
VLMで外観検査を自動化できますか?
対象製品、画像条件、不良の種類、必要な精度などによって異なります。高速・高精度な検査では、専用の画像認識モデルや既存の検査技術が適している場合もあります。
VLMについては、不具合画像の説明、過去事例検索、検査結果の整理なども含めて、業務上どの部分で価値を出せるかを検証します。
長時間の動画もAIで検索できますか?
動画を一定の単位に分割したり、フレームを抽出したり、映像内容を言語化して時間情報とともに保存したりすることで、自然言語による検索や要約を行う構成を検討できます。
長時間動画は処理量が大きいため、対象範囲、解析方法、処理時間、利用コストなどを設計することが重要です。
PDF内の図や表もAIで検索できますか?
VLMなどを利用することで、テキストだけでなく、PDF内の図表や画像を含めて内容を利用できる可能性があります。
ただし、文書のレイアウト、画質、図表の複雑さなどによって結果は異なるため、実際の文書で確認します。
画像や映像をクラウドへ送れない場合も相談できますか?
はい。対象データ、セキュリティ要件、処理量などを確認し、クラウド上の専用環境、プライベートAI、オンプレミスを含む構成などを検討します。
GBSでは特定の実行環境を最初から前提にせず、必要に応じてパートナーとの連携も含めて実現方法を整理します。
VLMのPoCでは何を評価しますか?
認識精度だけでなく、見落とし、誤検知、画像条件による差、処理時間、利用コスト、人による確認量、既存システムとの連携、安全性などを確認します。
また、対象業務で何をもって正しい結果・業務完了とするのかをあらかじめ明確にし、その基準で評価します。
画像・映像を、企業のAI活用から取り残さない
企業には、文章やデータベースだけでなく、図面、画像、映像、図表など、多くの視覚情報が蓄積されています。
VLMを活用することで、こうした情報をAIエージェントや既存システムと組み合わせ、新しい検索・判断支援・業務自動化へつなげられる可能性があります。
VLM・画像/映像AI活用の構想・PoCからご相談ください
「図面をAIで扱えるか確認したい」「不具合写真を活用したい」「作業動画を検索できるようにしたい」「PDFの図表も社内AIから利用したい」といった段階から、対象データと業務を確認して適用可能性を整理します。
