設計改革プロジェクトの第一歩としてのE-BOM刷新と製品情報基盤の再構築
設備機器メーカーにおける設計改革プロジェクトの一環として、E-BOMツール刷新を支援した事例です。
本プロジェクトは、単なるシステム更新ではありません。設計部門にとどまらず、営業・製造・アフターサービスを含めたビジネス全体の業務プロセスを見直し、製品情報管理のあり方を再構築する取り組みとして開始されました。
初期フェーズでは、現状業務の可視化と課題整理を行い、将来のあるべきビジネスプロセスを定義。その第一ステップとして、製品情報の中核となるE-BOM管理基盤の刷新を実施しました。
設計改革プロジェクトにおけるE-BOM刷新の位置づけ
導入前の課題
お客様では、長年利用してきた既存E-BOMシステムを中心に製品情報を管理していました。しかし、業務の変化や今後の設計改革に対して、既存の仕組みだけでは十分に対応できない状況となっていました。
- 設計・製造・サービスをまたいだ業務全体の最適化ができていない
- 既存E-BOMシステムが将来の業務構想に適合していない
- 設計情報・図面・品目・BOMの関係が整理されていない
- 過去資産である図面・品目・BOMを活かしつつ刷新する必要がある
- 将来的な3D CAD活用を見据えたデータ構造になっていない
特に難易度が高かったのは、アフターサービス業務の存在です。保守や部品供給のため、過去の設計資産を安易に廃止することができず、新旧データをどのように扱うかが大きな課題となっていました。
設計改革プロジェクトとしての位置づけ
本プロジェクトは、単独のシステム刷新ではなく、設計改革プロジェクトとして位置づけられていました。
初期フェーズでは、営業・設計・製造・アフターサービスを含めた業務フローを可視化し、ビジネス全体の課題を整理しました。そのうえで、将来のあるべき業務プロセスを定義し、製品情報の持ち方を抜本的に見直す必要があることを明確にしました。
その第一弾として実施したのが、E-BOMツールの刷新です。
GBSの支援内容
GBSでは、設計改革プロジェクトの一部として、E-BOM刷新に向けた業務・データ・システムの再設計を支援しました。
- 現行業務および業務フローの整理
- To-Be業務プロセスに基づくBOM管理方針の整理
- 設計情報・図面・品目・BOMの関係性の再定義
- 既存図面の精査および属性の見直し
- 既存品目の精査および属性の見直し
- E-BOM構造の再設計
- 新システム導入に向けた要件整理
- データ移行方針の策定および実行支援
- 関係部門との調整、プロジェクト推進支援
特に重視したのは、既存業務をそのまま新システムに移すのではなく、将来の業務改革につながる形で、データそのものの品質と構造を見直すことです。
プロジェクトのポイント
1. 全社業務から逆算したE-BOM再設計
E-BOMは設計部門だけで使う情報ではありません。設計変更、製造準備、調達、保守、サービス対応など、後工程にも大きく関係します。
そのため、GBSでは設計部門だけでなく、営業・製造・アフターサービスまで含めた業務全体を踏まえて、E-BOMの役割を再定義しました。
2. 図面・品目・BOMの精査と再構築
ツールを刷新しても、移行するデータが整理されていなければ、導入後の活用は進みません。
本プロジェクトでは、既存図面や既存品目を精査し、必要な属性の見直しを行いました。あわせて、BOM構造を将来の活用に耐えられる形へ再整理しました。
3. 過去資産を活かした現実的なデータ移行
アフターサービス業務では、過去に出荷した製品の図面・品目・BOMが必要になります。そのため、古い情報を単純に廃止することはできません。
GBSでは、継続利用が必要なデータ、優先的に整備すべきデータ、将来的に整理対象とするデータを分類し、適切な優先順位付けを行いました。そのうえで、業務影響を抑えながらデータ移行を完遂しました。
導入後に期待される効果
本取り組みにより、製品情報管理の基盤を再構築しました。
- 設計・製造・サービスをまたいだ情報連携の強化
- 設計変更時の影響範囲の把握性向上
- 図面・品目・BOMの整合性向上
- 過去資産を活かした製品情報管理の実現
- 将来的な3D CAD活用に向けた基盤整備
- PLM導入・拡張に向けた準備
このような企業におすすめです
- 設計改革や設計DXを進めたい企業
- E-BOMはあるが、業務に活かしきれていない企業
- 図面・品目・BOMの整合性に課題がある企業
- 過去の設計資産を活かしながらシステム刷新したい企業
- 3D CAD導入やPLM導入を見据えている企業
GBSからのメッセージ
E-BOM刷新は、単なるシステム更新ではありません。設計・製造・サービスをつなぐ製品情報基盤の再構築です。
特に既存資産が多い企業では、すべてを最初から作り直すことは現実的ではありません。重要なのは、どの資産を活かし、どこから変えるかを見極めることです。
GBSでは、業務・データ・システムを一体で捉え、設計改革の構想策定から実行フェーズまで伴走します。
設計改革・E-BOM刷新をご検討中の方へ
GBSでは、PLM・BOM・設計業務改革に関するご相談を承っています。
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