デジタルスレッドに沿った一貫したプロセス

昨今、ERPやPLMなどの基幹系システム、CAxアプリケーション、オフィスツールなど、数十のシステムが企業のデジタルインフラストラクチャを形成しています。その結果、データの断片化、データのサイロ、モノリシック(単一の)システムといった傾向が生まれました。そのため、GartnerのようなITアナリストは、ビジネス成功のカギとなる要素はデータの統合であると見ています。CONTACT Elementsは、さまざまなシステムにまたがるプロセスの一貫性を保ち、信頼性を高め、より高速にするための統合プラットフォームです。

企業と従業員にとってのメリット

  • システムの境界を越えてデータを共有・使用できる
  • システム間でプロセスを同期できる
  • IoTソリューションの資産とデバイスを簡単に統合
  • 複雑な問題の発生状況とその関係をより迅速に把握する

システム間でデータを共有し、業務コストを削減

 業務に必要であるにもかかわらず、アクセスできないデータの「サイロ」があると、手動でのデータ入力・編集のために余計な工数がかかり、結果として高コスト体質になってしまいます。CONTACT Elementsは、セキュリティを確保した上で自動データ配信を保証します。データソースに関係なくデジタル化したプロセスが使用できることは、目覚ましい成果に結びつきます。たとえば、全社的な部品在庫を通じて集中購買を実現すれば、余剰在庫を持つ必要が無いばかりか、サプライヤーに対するバイイングパワーが増します。また、情報の検索時間は大幅に短縮されることでしょう。

同期化でプロセスを加速する

CONTACT Elementsの統合プラットフォームは、企業内の業務プロセスを同期化し、業務スピードを向上させます。たとえば、設計変更プロセスを考えてみましょう。デジタルワークフローで対策が登録され、必要な部品や必要な作業が明確になると、ERPシステムと連携して部品発注プロセスが走り、適切なタイミングでPLMシステム上で作業指示を出すこともできます。こうして自動的にデータを同期化することで、作業者は関連するすべてのシステムのデータを利用できるため、作業予定も立てやすくなり、無駄な待ち時間が削減されます。

IoTの運用データから価値を引き出す

稼働中の機器とシステムをネットワーク化できると、素晴らしい価値を生み出すチャンスとなります。CONTACTの統合プラットフォームは、業界標準に基づくオープン性と相互運用性により、データソースとデバイスを簡単に統合できます。状態監視や予測保守など、画期的なデジタルサービスで新しいビジネスを生み出したり、自社生産の効率を高めたりできます。単なるIoTシステムと異なり、製品構成情報との連携も強いCONTACTは、部品の自動発注やサービス員への作業指示でも強みを発揮します。

関係をより明確に提示し、より迅速に把握する

これまで以上に複雑な開発プロセスには、より明確な情報が必要です。そのためには、デジタルスレッドに沿ったさまざまなソースからのデータとプロセス要素にアクセスしやすいダッシュボードなどのユーザーインターフェースが必要です。CONTACT ElementsのInSyncデザインシステムは、広範な製品およびプロジェクトデータを、コンテキストに合わせてブラウザおよびモバイルデバイスで明確に表示し、業務を正しく遂行できるサポートをしてくれます。例えば、不具合発生時、サービス員が3Dデータを参照し、故障箇所の修理に役立てられます。

サービスの流れ

1.PoC(Proof of Concept)

  • 現状業務・システムヒアリング
  • ワークショップ
  • プロトタイプ検証
  • 投資対効果検証

2.要件定義

  • 現状業務分析調査
  • 現状システム分析調査
  • 導入体制の策定
  • 業務・システムのあるべき姿(To-Be)要件定義
  • 統合プラットフォームソリューションの検討

3.設計

  • 業務設計(主に設計業務)
  • システム設計
  • 運用体制の設計

4.実装

  • 統合プラットフォームシステムの構築
  • 運用フロー作成
  • システムテスト
  • ユーザー受入テスト

5.運用

  • マニュアル作成、ガイドライン策定
  • 利用者のトレーニング実施